今回の防衛予算、一体何に使うか分からない。
これまで財務省は金額ありきで、一体何に使うか分からないのに請求書だけが国民に押し付けられるといった形での予算組みとかはしたことがなかったのか、また財政民主主義について、どのように考えているのか。
今回の防衛予算、一体何に使うか分からない。
これまで財務省は金額ありきで、一体何に使うか分からないのに請求書だけが国民に押し付けられるといった形での予算組みとかはしたことがなかったのか、また財政民主主義について、どのように考えているのか。
景気対策の補正予算は、まず規模が決まって、必死で積み上げる。コロナのあれがそうですけれど、結局使い道がなくなってくると基金に積み上げるという予算編成が行われているのではないかというのが私の印象です。
特に予備費の問題と国会の審議の在り方は、財政民主主義からしても非常に大きな問題がある。
最近のやり方は雑になっているということ、認識が確認できてよかったです。
やっぱり今の国民の負担率は税金と社会保障費で47%ぐらいある状況で、増税は一切すべきではない。
とはいえ、財源を捻出しなければいけないので、歳出改革をしていかないといけない。
日本で一番お金が掛かっている医療費の削減についてシステムを変えることでやっていく、その中で子育て支援のお金とか防衛費を捻出していくことは考えられないか。
誰に対してどれだけ出していくのかを考えていく余地がある。
医療政策全体として、コロナで結構なお金がかさみました。大いに歳出改革のところを見直していく余地はある。
医療界の方々、だいぶ税制面での優遇を受けられている。
コロナで一気にグラフが跳ね上がっていたので、ここら辺を見直していかないといけないなと思った。
続いて、中国を脅威と感じるべきじゃないということだが、チベットは特に武装はしていなかった。ある日突然、人民解放軍がやってきて、中国の一部となってしまっているが、この問題をどう捉えているのか。
チベット問題の人権状況は極めてひどいと捉えている。
一番根本的な問題は、中国の人権状況に対してアクセスする日本は残念ながらルートを持っていない。中国との議論、胸襟を割って関係づくりをする、そのプロセスの中でチベット問題、南北問題、教育格差、貧困格差の問題等がある。これは日本との関係性の中で解決できる部分もあると思う。排除の論理でもっていくならば、ひどい人権状況はそのまま続いてしまう可能性はあるので、中国との関係改善を申し上げたい。
非武装で、攻めてきたら戦わないと、それだったらもう殺されますという哲学をお聞きしましたが、日本が将来チベットみたいになるということが大いにあり得る。
「中国がやってきました、我々戦わずに占領下に入りました」で、懐柔策はしてくれてちょっとお金はくれるけど、言語は変えられる、いろんな制度は変えられていくこともやむなしとお考えなのか。
全く違います。中国が日本に攻めてくるなど100%私はないと思っているが、中国が日本に来て、中国の制度、政治システムを日本に導入し、それを唯々諾々と日本人が受け入れることはあり得ないと思います。何らかの抵抗、不服従、ガンジーのような抵抗というのは当然すると思う。侵略してくるというのは、非常にリアリティーを欠いた判断ではないかと思う。
多分考え方が違うと思う。実際に妄想ではなくて(中国が)チベットには侵略をしているので、それが起こり得るのではないかという危険性を聞きたかった。
軍事力で戦うことはないにしても、中国は経済力でどんどん世界に浸透していっている。サイレントインベージョンという本、武力ではなく、政治家を買収して国の法律を変えていく、企業や土地を買収していくという形で国の主権に入り込んできているということを問題視された本がベストセラーになった。
スパイ防止法を制定して、経済侵略をはねのけていくことに関しては、どのようにお考えか。
間接侵略に対してどう防波堤を築いていくべきかというお話だろうと思うが、中国にそうさせないためにも、総合的な信頼醸成ということを繰り返していくという選択しかない。
戦争によって子供たちが犠牲になっていくことを考えれば、非暴力、非戦の立場を貫く中で関係改善を貫くべきだろう。
話合いでいい関係をつくって、法的な抑止力も必要ないという理解でよいか。
武力による抑止力は新たな戦いを生むというならば、法的な抑止力をつくるということはどうかということ。
私は、スパイ防止法に対しては反対の立場を取っていた。
相手の国の脅威というものを口実に、国内における自由、民主主義等というものを阻害する可能性のある法律であったから。
まず、国内の平和、民主主義を成熟させること、世界のモデルケースになり得るような平和国家をつくることが最大の安全保障力であるという判断だった。方向性は、間違っていないと思うし、日本の平和国家においてはなじまない法律だと考えています。
自衛隊員の処遇を改善する、これも絶対やってください。人材の確保のために、自衛官でない一般の国民が国防の大切さとか自衛隊に対する理解をもっと深めていかないといけないのではないかと思うが、そういった議論は有識者会議で出なかったのか。
また、日本の学生が自衛隊に入って一緒に国防に、任に就こうという気持ちになってもらうためのアイデアがあれば教えてほしい。
有識者会議でそこまで細かい議論はなかったと記憶している。
どうやってその人的基盤強化するかを部外の人間を含めて話し合っている。どういう形で自衛隊の仕事というのを一般の方々に理解していただくかと。広報の努力等全てやっていく。やりがいもある、事後のそのキャリアパスの上でもこれは役に立つといったようなことをPRしていく等話し合われているので、それを是非実現していきたい。
43兆円の予算見て、思うところはあるか。
不足するという認識は持っていないが、残っている課題は幾つかある。
ロシアの核の威嚇は非常に脅威だと思っている。国会も含め、どんどん議論していただきたい。
意見が合ってよかったです。ありがとうございました。