復興予算の使い方で、非常に良かったものと、要らなかったところがあればお聞きしたい。
復興予算の使い方で、非常に良かったものと、要らなかったところがあればお聞きしたい。
財源の金額だけではない。財源や事業については、悪い評価をするものではないと思っています。要らなかったのではないかというのは、言えません。
防潮堤をあんなに造る必要はあったのか、すごく景観が崩れていくのを残念に思っている。
浪江町へ戻れていないということだが、国がどういう支援をすると、早く戻れるか。
一定程度、帰還する人にはインセンティブがあれば、政策的な利子の補給をするなり、帰る人に対しての誘因になるような政策があってもいいのかもしれない。
残られている方々の健康状況等は問題ないのか。
放射線の影響については非常に神経質にいた。
事故を正しく学ぶ、正しく怖がる、正しく逃げる。特に浪江は高いところに逃げたから、正しい知識を自分が求めて、今のふるさとがどうなっているかということで自分なりの評価、あとは優秀な研究者が大勢おられますから、そういった方がどういうお考えであるかということをしっかり学ぶことでしょう。
私は、新たに浪江に家を求めて帰り、孫と暮らしている。環境が悪ければ自らの影響も心配でしょう。我々は役場近くに家族で暮らしていますが、健康被害はないと思っている。
農業の被災地ならではの大変さ、例えば風評被害だとか、陸前高田ではこの辺がほかと違って特に大変だと思っているところがあれば教えてほしい。
地域内で農業をやって、それを外に販売していくという支援が必要になってくる。
私も福井県の高浜町出身で、福島の原発事故は、地震の場所が違えば我が故郷に起こっていた事件かもしれないという思いで、個人的には今の大型原発というのは非常に問題があると思っている。一方で、造っているものを完全に廃炉にするまでは、リスクは変わらない。
政府は、太陽光や風力をやっているが、福島や岩手にたくさん造ったら今度は自然が壊されて安定した電源にはならない。最新の技術で化石燃料を使うしかないのではないか。
福島や岩手に火力発電所を造るなどして産業をもう一回興して、そこに新たな雇用をつくって人を呼び戻す。若い世代が働く場所がないと駄目。国策事業をこの福島なら福島でやっていくしかないのではないかと考えているが、火力発電とかなら大丈夫か。
3・11後に広野火力発電所が増設になった。ほとんど反対運動というのは起こらなかったが、それは容認したからではなく、そんな余力はもうないと、放射能問題できりきり舞いだというのが私は中心だったと思う。原発が駄目なら石炭はと導き出す人もいるが、それは違う。
国民もこのまま地球が暖かくなっていくというのはほぼ常識化している。原発を増やす場合、20年間は掛かるから、今の問題には適用できない。世界の趨勢は、自然再生可能エネルギー。どんな学者が調べても、日本の場合は、自然可能エネルギーは満点付けるほどその資源はあるということでほぼ一致する。水量、風力、何でもその資源は恵まれている。
政策転換というのが一番の中心。世論調査してみないと分からないが、そう実感している。
ありがとうございました。