老衰とは?

最近60代の「老衰」が増加しているそうです。とんでもなく違和感があります。

厚生労働省は「死亡診断書記入マニュアル」で、老衰の定義を「高齢者で他に記載すべき死亡の原因がない、いわゆる自然死」としています。

私の医者の経験では、80歳未満で死亡診断書に「老衰」と記載したことはありません。もちろんこれは医者の裁量によるところはありますし、「誤嚥性肺炎」とするのか「老衰」とするのか、非常に曖昧です。

60代で「老衰」と書くのはとても勇気がいります。60代で命を落とす人は、背景に変性疾患があったり、免疫不全があったり、癌があったりという場合がほとんどだと思いますが、そこを「老衰」とするのは、「老衰」とするための強い根拠が必要な気がします。

独居の方が、ほとんど病院に行かずに自宅で亡くなっていた場合などが該当するのかもしれませんが、それでも60代では「老衰」とは書けません。どのような場合が該当するのか教えていただきたいくらいです・・・。

ちなみに2022年の60-64歳の「老衰」は62名だそうです。

1983年10月9日生まれ。浜松北高校、浜松医科大学を卒業。2023年度末まで医師として総合病院で16年間勤務後に退職し、現在は美容クリニックの院長を勤めている。専門は形成外科。「日本の国益を守り世界に大調和を生む」という理念、「教育、食と健康、国守り」という3つの重点政策に強く共感。16年間、医療現場を見てきた人間として、現行の医療の様々な問題を切り口に、参政党の理念の実現に向けて一翼を担いたい。

松下ゆうき
静岡第8区国政改革委員
静岡県支部連合会