2024.10.21
【記者会見報告】令和6年10月3日 定例記者会見(後編)
(前編はこちら → https://www.sanseito.jp/news/12681/)
続いて、衆議院選挙に向けての公約について、神谷代表より説明いたしました。
「衆議院選挙の公約の前に政策を考える上で、参政党の立ち位置がどこにあるのかということを、他党の政策と比較しながらお話させていただきたいと思います。
これは、参政党が特に懸念している、自民党の石破政権が進めるかもしれない政策をまとめた表です。上から順に、緊縮財政の推進、増税、再エネ推進、夫婦別姓や同性婚の推進、LGBT理解増進法関連の推進、移民政策の推進、女系天皇の容認、緊急事態条項の追加を含む憲法改正の推進、そして旧コロナ政策、ワクチン政策の見直しを含まない政策。こういった政策を、自民党石破政権は進めていくのではないかと懸念しています。
参政党は、これらの政策にすべて反対しています。ほかの政党の政策も調べて、この表に〇、×、△を付けています。もし間違いがあれば、ご指摘いただければ修正しますが、これは我が党の分析ということです。
それを元に、参政党の立ち位置を図で書かせていただきました。
まず、図の左側が世界の一体化、つまりグローバル化の推進、右側が国益重視、日本独自の文化や習慣を守るナショナリズムです。
縦軸は財政政策で、国民の負担を増やすか減らすかの軸を取っています。
この図に各政党の位置を入れました。
自民党は安倍政権の頃は中央寄りでしたが、岸田政権になってから左下に傾き、維新に近づきました。さらに、石破政権になると、さらに左下に進むと懸念をしています。
これを見ていただけるとわかるように、自民党と公明党は近く、最大野党の立憲民主党、次の維新もかなり政策的に近いところにあり、与党も野党も政策の違いがなくなってきていると我々は分析しており、どちらが勝とうが同じであることに危機感を感じています。
参政党は、右上に位置しています。
我々は減税と積極財政を進め、国益を重視しています。国際協調も大事ですが、過度にグローバル化が進む中で、これに対する危機を訴えていく立ち位置をとっています。
この立ち位置をもとに、『3つの決意と7つの行動』を作りました。それがこちらです」
3つの決意と7つの行動
決意1.奪われる日本の国土と富を護り抜く
行動1. 積極財政と減税による経済成長で失われた30年に終止符を打つ
行動2. 外国資本による日本の買収と過度な移民受け入れに歯止めをかける
決意2.失われる日本の食と健康を護り抜く
行動3. 輸入依存から脱却し食料危機への備えを強化
行動4. ワクチン薬害問題を党をあげて追究し被害救済申請の負担軽減と審査を迅速化
決意3.壊される日本の教育と国家アイデンティティを護り抜く
行動5. 日本の国柄と国益を守る国家アイデンティティの確立
行動6. 若者が未来の社会を動かす国へ 16 歳からの投票権
行動7. 自民党の憲法改正案に反対し国民自らが憲法を創る「創憲」を推進
「キャッチコピーは「日本をなめるな」です。
この言葉は、誰かに敵意を向けるものではありません。
いま日本人自身が自信を失ってしまっています。特に若い世代の中には、「日本はもうダメだ」「海外に出たほうがいい」「子供がこれから大変な思いをするなら、産むこと自体が良くないのではないか」という声を本当に直接聞きます。そうした意気消沈した日本人を鼓舞したいんです。
「まだやろうよ」「もっと私達できるよ」「日本を元気に強くできるよ」
日本を軽んじずに、みんなで盛り上げていこう、まだまだできる、というメッセージを送っていきたいですし、
また、もう一方で、外国資本が日本に大量に流入し、株式市場を操作している状況があります。それによって株価の乱高下も激しく、国民の富が奪われています。
このような状況を好き勝手にさせず、政府が国益を守り、外国資本や外国政府に対して強い姿勢で政策や日本の主張を訴えていかなくてはいけない。この2つの思いを込めて「日本をなめるな」というキャッチコピーで訴えていきたいと考えています。
16歳からの投票権についての補足です。18歳は高校を卒業する年齢です。そうなると地元を出て都市部に行ってしまう。地元と切り離された段階になってから政治を考える、ということになってしまいます。
まだそれぞれの地方にいるうちに、地域の課題やそれに紐づく日本の未来を学校等で議論し、それぞれの県が抱えている課題、日本の地方の課題に目を向けてもらう。そのために、投票権を引き下げよう、という訴えです。他の国でも投票権は16歳という国はあります。
参政党は、かねてより憲法を自分たちで創ろうと訴えています。
戦後78年間、占領下で作られた憲法をいまだ後生大事に守っている変な国です。これを変えていかないといけないのですが、国民の議論が全く足りません。自民党案もいつの間にかできていました。
国民が期待していないことや、国民主権や基本的人権といったものが軽んじられているような憲法法案が与党自民党から出されている。
特に恣意的に緊急事態条項を発動させることができるという危険性を持っていますので、国民の権利を守る、国民の声を反映させるためにも、今回の自民党の憲法改正案には正面から反対します。
その他の細かい政策については、手元に配布した資料をご覧ください。それぞれの行動に紐づいて政策が記載してあります。新聞社の方には、これが正式な公約であることを確認していただき、正しく報道していただければ幸いです」
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続いて、事務局からの連絡を神谷事務局長より行いました。
「今回の選挙にあたり、先ほどの「日本をなめるな」というメッセージに関連したポスターも用意しています。こちらが参政党のポスターになります。
また、選挙用のホームページを3時半に特設ページとして開設しました。そちらには、新しい候補者や公約、その他さまざまな情報が掲載されています。今後、参政党の選挙情報を得る際は、ホームページではなく選挙特設ページから情報を取っていただきたいと思います。
衆議院選挙特設ページ → https://www.sanseito.jp/50th_hor_election/
また、昨日から参政党の選挙に向けて、クラウドファンディングを開始しました。目標額は2,000万円ですが、すでに1200万円の寄付が集まっている状況です。
クラウドファンディング → https://congrant.com/project/sanseito/13150
参政党は企業献金を一切受け取らない方針ですので、広く国民の皆様からの寄付、カンパを募っていきたいと思っています。事務局からは以上です」
続いて、衆議院選挙に向けた政治資金パーティーについて、藤本かずきボードメンバーから案内がありました。
10月12日(土)
南関東ブロック
10:00〜12:00 JR桜木町 街頭演説
13:30〜15:00 神奈川県民センター
東京ブロック
15:00〜17:00 JR渋谷駅 街頭演説
18:15〜20:30 星稜会館
10月13日(日)
近畿ブロック
17:30〜18:30 JR大阪駅 街頭演説
19:30〜21:00 大阪市立福島区民センターホール
10月14日(月)
九州ブロック
11:30〜12:30 JR博多駅 街頭演説
13:30〜16:00 天神ビル10号会議室
「これに加えて、13日の午後5時30分からは福井1区に向けた決起大会を、福井駅に隣接するAOSSAにて開催することも合わせてご報告いたします。
これらの決起大会に関するお申し込みは、参政党のホームページのイベントから可能です。日程も迫っていますので、事前のお申し込みと、一人でも多くの方のご参加を心よりお願い申し上げます。皆様とともに衆議院選挙に向けて戦ってまいりたいと思います。
本日発表がありました福井1区ですが、現職の国会議員である稲田朋美議員の小選挙区になります。私たちはかねてよりLGBT理解増進法案に反対しており、法案が成立した後もさまざまな懸念を訴えてきました。実際、今の日本を見ても、その懸念が次々と現実になっているようで、危機感が増しています。
私たちは福井1区から候補者を擁立し、『日本の国体を守る』これを福井一区からから強く訴えていきたいと考えています。賛同いただける皆様のご支援を改めてお願い申し上げます」
次に質疑応答を行いました。
Q. 石総理大臣が今日、自民党の小野寺政調会長に対して政権公約をまとめるように指示しました。こうした選挙に向けた動きが進む中で、参政党として改めてになりますが、どのような主張をして、どう対峙していきたいか、意気込みを簡潔にお願いします。(NHK)
A. 先ほど申し上げた部分と重複するところもありますが、とにかく日本がどんどん弱体化していると感じています。人口は減り、経済は停滞し、外国資本に土地や会社を買われている状況です。これ以上日本を弱くしないでくれ、国民を不安にしないでくれ、国民が安心して暮らせる日本をしっかり作ってくれ、という声を国民を代表して代弁し、強く政権にぶつけていきたいと考えています。(神谷)
Q. 関連して、発足したばかりの石破内閣全般についてどう見ているか、また各野党の動きについても伺います。(NHK)
A. 内閣の顔ぶれを見て、カラーが分かりにくいなと感じています。また、総裁選の論功行賞のような人事ではないかと感じました。適材適所というより、総裁選で協力した人たちがそれぞれ上がってきたように見え、国民を向いた国難に対する内閣というよりは、総裁選を戦った人たちの内閣という印象を持っています。
野党に関してですが、立憲民主党は野田代表になられましたが、これから新しい日本を作っていくという強さや若々しさ、新しさを感じません。私は、泉前代表の政策の方が野党としては良かったのではないかと思っています。また、立憲民主党が維新の党と選挙に関して連携していく動きも見られます。そうなるとますます野党も野合して、国民の選択肢がなくなってしまうのではないかと感じています。
かつて共産党が「確かな野党」と言われていましたが、これからは参政党が日本で一番「確かな野党」と言われるポジションを、今回の選挙を通じて作っていきたいと考えています。(神谷)
Q. 今回、教育無償化を実現する会の鈴木さんが、比例候補として出馬される予定だと思いますが、改めて経緯を詳しく伺いたいのと、どういった点で一致して公認候補ということになったのか教えてください。(共同通信)
A. 元々の接点は、頼清徳台湾総統の就任式の際に一緒に台湾に行った時です。もちろんお名前や存在は知っていましたが、その時にいろいろと意見交換をしました。驚いたのは、私よりも一回り若いのに、非常に政治経験が豊富で、政党の事務局を長く務めていたことです。その経験から、事務局の運営について多くを教えていただきました。
色々と深く話していくうちに、教育無償化を実現する会が維新に合流しそうだ、自分は維新の政策に共感できないので、一人でやっていくかもしれないとのお話がありましたので、私から「参政党に経験や知見を貸していただけないか」と打診をしました。(神谷)
Q. 福井一区についてですが、先ほど藤本さんからも稲田衆議院議員のお話やLGBT法についての言及がありましたが、代表の地元である福井1区において、どのように位置付けているのかお考えをお聞かせください。また、LGBT法に関して争点にしていきたいというお考えについてもお聞かせいただければと思います。(福井新聞)
A. まさに、LGBT理解推進法が通ってしまいましたが、これはうやむやにしてはいけなくて、我々は反対していきますし、様々な教育政策やトイレ、お風呂の問題など、既に多くの問題が指摘されています。なし崩し的に進められないためには、これを忘れてはいけないということです。稲田議員がこの問題に対する推進のシンボルとなっていますので、LGBT問題についてしっかりと議論を展開していくことが大事だと考えています。
立憲民主党の候補者が出てきて、また離党されたということで状況が変わりましたが、立憲民主党と自民党の争いでは、LGBT法の問題が争点にならない可能性があります。そのため、この問題をしっかりと争点にできる政党は国政政党の中で参政党しかないと思っています。その論戦をしっかりと行うために、女性の目線で稲田議員と論戦できる女性の候補者、田中さんに手を挙げていただきました。私の故郷でもありますので、選挙期間中は必ず応援に入って、選挙を盛り上げていきたいと思います。(神谷)
(一部抜粋・詳細は動画をご確認ください)
最後に、ボードメンバーの新開ゆうじよりご挨拶をいたしました。
「皆さん、今日は長時間にわたりお付き合いいただきありがとうございました。これまで来たる衆議院選挙に向けて、一歩一歩、党員の皆さんと共に手探り、手弁当の中で活動を続けてまいりました。その間、130名を超える地方議員も輩出させていただきました。私たちがこれまで歩んできた道のりをしっかりと踏みめて、今日皆さんに公約をお伝えいたしました。既存の政党とは立ち位置も違うということをご認識いただけたのではないかと思います。
特定の企業や団体に頼らず、今日まで歩んできた私たち参政党だからこそ、まだまだやれるんだと、やらなくてはいけないことがあるんだと。次の世代のために、日本人として、日本人のための政治をしっかりと、国民の皆さんに『まだ諦める必要はないんだ』という思いを伝えていく。そういう選挙を戦えるのは、私たち参政党しかないんだと思っております。
そういう意味で「日本をなめるな」。私たち自身も鼓舞しながら、これからしっかりと全国の党員の皆さんと共に選挙に取り組んでまいります。全国各地の皆様にも引き続きご指導、ご鞭撻をいただきながら、参政党を希望の光となるようにお守りいただければと思います。本日はどうもありがとうございました」
次回の記者会見は10月末を予定しています。