2023.08.21
【8月24日まで】 石川県のLGBT条例案にみなさまの意見を投稿してください|中島敏勝
全国のみなさん、こんにちは。石川県の津幡町の議会議員、中島敏勝と申します。
この場をお借りしまして、石川県で進められている「石川県性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する県民の理解の増進に関する条例(案)とパートナーシップ宣誓制度(案)」について、パブリックコメントの意見投稿にご協力をお願いしたいと考えております。
令和5年6月のLGBT理解増進法の成立を受けて、石川県では条例案のパブリックコメントが始まりました。なぜ、全国のみなさまに意見投稿をお願いしたいか述べさせていただきます。
まず、具体的な施策の内容が県民に分からないのです。具体的なことは基本計画で決めるという建付けになっているのです。自治体、事業所、学校は、施策の内容が分からないまま、協力だけ先に求められることになります。例えば、諸外国で起きているような子どもたちの心の発達に悪影響が及ぶのではないか、そういう不安の声があっても、子どもたちに、誰が、どんな教育を行おうとしているのか現段階では分からないのです。
次に、「家庭及び地域住民その他の関係者の協力」という言葉については、保護者等の協力を得なければ教育を行えないという趣旨ではない。」と強調して2か所で解説していることです。保護者の教育への関与を牽制しているように思えます。
さらに法律にはなかった「前文」を追加するとしており、その中で、「国外から来た人(観光客、留学生等)も安心して過ごせる」としています。人口の少ない北陸という地方に、例えば、先行する諸外国からトランスジェンダーの方が来た場合にどのような対応になるのか不安があります。
また、石川県パートナーシップ宣誓制度案においては、「必要な事項は知事が別に定める」とあり、知事の一存で新しい事項を追加することができてしまう文面になっています。
はたして、このようなあいまいな条例を決めてしまってよいのでしょうか。
保守系の地方議員の方々は、政権与党が成立させた法律なので、反対意見を表明するのは難しい立場にあります。また、地方議員は、いかに地元に利益をもたらすかを求められるので、有権者に分かりやすい建設工事などはよいのですが、マスコミが作る大きな流れに逆らうことはマイナスになるのかもしれません。教育も、票にはつながりにくいと言われています。
こうして地方の保守王国であっても、かつて、保守的な政治家が反対していたことでも、進んでいく流れにあるのが現状です。
しかし、このままではいけません。LGBT法は、私たちの生活と子どもたちの教育にも大きく関わってくるものです。石川県だけでなく全国に広がっていくことになります。私たち一人一人が、もう一度、情報を取り、学び、政治に関心を持ち、意見を出していきましょう。
全国のみなさん、パブリックコメントは、石川県在住以外の人でも送ることができます。どうか意見投稿のご協力をお願い致します。住所氏名の記載は必要ですが、公には出ません。word、PDFで記入し、メール、FAXで送付してください。何卒宜しくお願い致します。
【8月24日締切】石川県の条例案のパブリックコメント (こちらからお願いします)
https://www.pref.ishikawa.lg.jp/kenmin/lgbtq_pubcom.html
石川県性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する県民の理解の増進に関する条例(案)の概要(PDF:428KB)
https://www.pref.ishikawa.lg.jp/kenmin/documents/lgbtq_pubcom_jourei.pdf
石川県パートナーシップ宣誓制度(案)の概要(PDF:353KB)
https://www.pref.ishikawa.lg.jp/kenmin/documents/lgbtq_pubcom_partner.pdf
—
中島 としかつ
Toshikatsu Nakashima
所属議会
津幡町議会議員(石川県)
経歴
金沢大学文学部行動科学科 社会学専攻。 元冠婚葬祭会社の介護事業部長。
X(Twitter):https://twitter.com/toshikannsya
Facebook:https://www.facebook.com/profile.php?id=100080916062979
Instagram:https://www.instagram.com/nakashima.toshikatsu/
HP:https://www.nakashima-toshi.com/
Blog:https://nakashimatoshi.blog.fc2.com/