参政党は、6月30日に臨時記者会見を開き、梅村みずほ参議院議員が入党し、今夏の参院選に全国比例区から立候補することを発表しました。
皆さん、本日も急遽お集まりいただきありがとうございます。すでに報道でも流れておりますが、こちらにお座りいただいている梅村みずほ参議院議員が、このたび参政党にご入党いただき、そして夏の参議院選挙全国比例区で立候補されることになりましたので、その件についての記者会見となります。
急遽さまざまなことが決まり、つい数日前の記者会見では「これ以上公認候補は増えません」とお答えしましたが、その時点では全く話がなく、結果的に言葉が変わってしまい恐縮しております。
梅村さんとは、日本維新の会に所属されていた頃から、入管法の問題などで党と見解が異なり処分を受けられていた時にお話をする機会がありました。その際、もし処分がくだるようなことがあれば、ぜひ我が党に来ていただきたいと、当時まだ私一人でしたが会派を組んでほしいとお願いしたのが最初でした。
その後、梅村さんご本人は「維新に残って頑張りたい」との思いが強かったため、それ以上の働きかけはしませんでした。しかし、我が党の衆議院議員が3名に増え、そのうち2名が女性であったことから、私自身が男性で議院経験も長くはないので、国会内での立ち回りや作法について助言をいただけないかとお願いし、吉川さん、北野さんを含め4人で食事をしたこともありました。
そうした関係が続く中で、梅村さんが維新を離党された際にも声をかけました。ただ、梅村さんは大阪選挙区での挑戦に強い思いを持っておられ、我が党はすでに宮出さんが決まって活動を重ねていたため、話がまとまりませんでした。
ところが、先日の記者会見の折、記者クラブから「5名以上いなければ参政党を地上波の討論会に呼ばない」との取り扱いを受け、私は強い不満と問題意識を持ちました。我が党は全国45選挙区に候補者を立て、比例でも9名を擁立している国政政党です。多くの候補者を出していると言うことはそれだけ伝えたいことがあると言うことです。その点は対等に扱ってほしいという思いがあり、それを記者会見でも述べました。
その際、半ば冗談交じりに「どなたか来ていただけないか」と話しましたが、頭の片隅には梅村さんの存在が残っていました。ご本人は「今回は参議院選挙に出ない」と以前おっしゃっていましたが、私は最後のチャンスと思い、改めて3度目のお願いをしました。すると「全国比例でも構わない」と受け入れてくださり、今回合意に至りました。
急な決定のように見えますが、実際には長い時間をかけてご縁が続き、これまでも何度かお声がけしてきた経緯があります。その結果、今回条件が合い、ご入党と公認に至ったものです。
日程について補足します。
非常にタイトなスケジュールでしたが、そうした流れを経て、本日ここに梅村さんをお迎えしております。経緯の説明は以上です。それではご本人から思いをお話しいただきたいと思います。
皆様、本日はお集まりいただき誠にありがとうございます。参議院議員の梅村みずほでございます。
先ほど神谷代表からもお話がありましたように、この度私は参政党に入党し、参議院議員選挙の全国比例区から挑戦させていただくこととなりました。経緯については代表からお話があった通りです。
私は長くお世話になりました古巣の日本維新の会を離党しております。その後、大阪府民の皆様に私の6年はどうだったのかと審判を仰ぐ機会を得たいと模索しておりました。
実は維新の会を離れた時には「今回は休むべきではないか」とも考えました。しかし、大阪のために必死で走り回った6年を経て、「あなたが出なくても名前は書くからね」と言ってくださる大阪府民の方がいらっしゃいました。その言葉に涙が出るほどありがたく、何としても「梅村みずほ」という選択肢を府民の皆様に提示したいと強く思いました。
そのため、SNSなどで噂されている通り、自民党や国民民主党への道を模索したのは事実です。参政党も同様で、私にとってこれらの政党はいずれも自分の力を役立てられるのではないかと考えたからです。そして、その時点ですでに参政党では大阪府選挙区の候補予定者が決まっていました。
私はこれまでの6年の活動を通じて自民党や国民民主党の議員の方々とも関わりがあり、良いコミュニケーションを取ってきました。ですが、さまざまな事情があって整いませんでした。
自民党には公認申請の書類も出しました。本来の筋論としては頭を下げてお願いしますと言った立場ですから、衆議院議員選挙などでチャレンジするのが私の筋ではないかとも考えていました。そのため、神谷代表にも「参議院選挙には出ません」とお伝えしたこともありました。
でも、25日の神谷代表の記者会見を見てしまったんですね。
記者クラブから「現職議員が5人以上いなければ討論会に参加できない」と言われ、神谷代表が「不条理だ」と述べられているのを見て、私は「最後の1人になることができる」と。
けれども「出ません」と伝えていたことと、実は7月3日から参議院選挙初日に合わせて訪米予定を入れていました。連邦議会議員とアポイントをとり、7月28日の任期満了の最後まで、参議院議員の職務を果たしたいと思い、政策を前に進めようと計画していました。
「入党して選挙に出ない」というのはおかしいですし、全国比例区であれば大阪府民はもちろん、全国の皆様からも名前を書いていただける。この点も悩みました。
最も悩ましかったのは、皆さんは自分の人生を賭して選挙にチャレンジをするわけですから、すでに全国比例区で名乗りを上げている9名の公認者の方々にこのタイミングで出て行くことにどう思われるかということでした。
けれども、現職である私が入党することで神谷代表がメディアで大活躍ができるということ、さらに、私自身も全国を飛び回り候補者の応援をすることで、参政党全体の票の底上げに貢献できるのではないかと考え、決断いたしました。
私の入党に関わらず参政党の支持率はすでに上がってきておりました。なぜかと考えた時、「日本人ファースト」という誰もが心のどこかで持っていたのではないか、けれどもこんなことを言うと差別主義者だと言われてしまうのではないか、と内に秘めていた思いを堂々と掲げる政党が出てきた、という希望なのではないかと思っています。
日本人は真面目で勤勉です。みんなが同じ苦労を背負っているのなら歯を食いしばって我慢できるけれども、そうでない現状があるのであれば、やっぱり不満は溜まって行く。
そして、日本の国際競争力が落ち、国民負担率は依然高く、給料の半分を国庫に納めているような状況で、このまま自分の生活が日本が持つのかという危機感を国民の皆さんが募らせている。
なんとかここで状況を打開しなければという日本人の生存本能が、参政党支持率の上昇につながっているのではないか、と思いました。
そして26日に神谷代表からお声がけいただき、「私の方こそ、間に合うのであればこちらから頭を下げてお願いしたい」と申し出た次第です。いくぶん準備時間が短く、ここ数日間は多忙を極めておりますが、そのような中でも運営の皆様、本部の皆様、そして何より日本中にいらっしゃる党員の皆様が、党員投票によって私の入党を認めてくださったということ、そしてSNS上でも応援し、これまでを見てくださった方々がエールを送ってくださいました。本当にありがたく、幸せなことです。こんなに幸せな政治家はいないのではないかと思うほど、感動に包まれて、いまこの場でこうして皆様に、参政党への入党と夏の戦いへの挑戦を表明できることを心から嬉しく思います。何卒よろしくお願いいたします。
(質疑応答はYoutubeをご確認ください)
神谷代表
「本当に、短い期間に何度も会見を開くこととなり、皆さまには繰り返し足を運んでいただきありがとうございました。私自身も「これ以上は選挙前に記者会見はご勘弁いただきたい」と思うほどですが、今後は選挙に向けてしっかりと訴えを続けてまいります。
また、梅村さんをはじめ公認を受けた候補者の皆さんが一人でも多く国会に上がってきていただけるよう、全力を尽くしてまいります。選挙期間中、そして選挙後の報道におきましても、皆さまのご協力をお願い申し上げます。最後に、梅村さんから一言ご挨拶をいただきます」
梅村議員
「最後にどうしてもお伝えしたいことがあります。参政党の皆さんと共に、『参政党旋風』を巻き起こす熱い夏にしたいと思います。皆さま、どうぞよろしくお願いいたします」
神谷代表
「以上をもちまして終了いたします。ありがとうございました」