日本国憲法が施行された「憲法記念日」に際し、皆様にご挨拶申し上げます。
参政党はこの1年で、衆参30名の国会議員を擁する政党へと大きく躍進しました。従来の街頭演説やSNSだけでなく、マスメディアの討論会や国会の憲法審査会での議論にも加わり、憲法についての考え方を、より多くの皆様へ発信することができるようになりました。これは、参政党を支援し協力してくださる皆様のお蔭であり、厚く感謝申し上げます。
参政党は、改憲でも護憲でもなく、憲法を一から創り直す「創憲」の立場をとっています。それは、憲法は国の理想や統治のあり方を示すものであり、制度や法律を考える場合にも、単なる表面的な政策論争ではなく、その背景にある歴史、思想、哲学、そして自分たちがどのような国を創りたいかという憲法の次元までさかのぼって考えることが非常に大切だからです。
憲法の議論においては、単に一つの条文にとどまるのではなく、憲法前文、皇室、国民の権利をはじめ、国防、教育、食と健康、選挙制度、統治機構、財政、地方自治まで、幅広い分野にわたって根本的に見直す必要があります。我が党でも党員の皆さんの意見をまとめた新憲法構想案を昨年公表しました。今後は、専門家の意見も交え、我が国における憲法の議論を一層喚起していきたいと思います。
国会では、条文起草委員会が設置され、憲法改正に向けた取組が進められています。参政党は、憲法改正そのものには賛成ですが、改憲であればすべてよしとするのではなく、日本の国益や反グローバリズムの観点から、その内容を一つ一つ是々非々で判断していく立場です。
自衛隊の明記については、従来述べてきたように、憲法9条と在日米軍はセットで考えるべきです。自主的な防衛力の強化は必要ですが、占領下で作られた体制という問題を考えず、単に自衛隊を明記するだけでは、かえって今までの体制を固定化してしまう懸念があります。我が党は、その点を訴えています。
また、緊急事態条項については、内閣に法律と同等の効力を持つ緊急政令を制定する権限を与え、国会議員の任期を自動的に延長できる内容とした場合、国民にとって、選挙や国会での議論を通じて政治に参加する機会が奪われてしまうおそれがあります。また「感染症のまん延」等も緊急事態に含めると、緊急事態を人為的に作り出すことも可能となってしまうため、我が党は反対の立場を表明しています。
最後に、憲法は、国の理想や国民の権利義務、統治のあり方などを明記したものです。「ショック・ドクトリン」のように、危機的な状況に乗じて、拙速に与党の憲法改正案の実現を図るような進め方は許されません。我々は、普段から国民が自分たちで学び、考える場をつくり、冷静で合理的な議論を喚起することを大切にしていきます。
日本国憲法下で、国の理想や原点が見失われ、経済も疲弊し、移民が増え、グローバリズムの価値観によって、守るべき日本の国柄や文化が見失われかけています。次の世代の子供たちのために、よりよい日本を残すため、参政党は、皆さんと共に「憲法」を考え、より良い憲法のあり方を、皆さんと共に追求してまいります。
令和8年5月3日
参政党代表 神谷宗幣