日本の食と農、子供たちの健康と未来を考えると、どんな給食がいいのでしょうか? そのヒントを得るために、まずは現在の状況を知ろう調査を行いました。結果は、地域ごとに取り組み方が大きく異なることが分かりました。皆さんがお住まいの地域の給食はどうなっているでしょう? 「うちのまちでも、こんなふうになってほしいな」と感じる部分が見つかるかもしれません。
今後もさらに調査を進め、理想や課題を明確にし、より良い学校給食をめざしていきます。
今回の調査結果は、どなたでも自由にご利用いただけますので、ぜひ参考にしてみてください♬
食育の推進
① 実際の給食時間
※移動、配膳、片付けの時間を除く
「給食を食べる時間は、どのくらいが良いのでしょうか?」
給食を食べる時間は、子供たちにとって大切なひととき。健康な体づくりのためには、よく噛んで、味わいながら食べることが大切です。授業の緊張から解放され、リラックスして友達と過ごしながら会話を楽しみ、お互いのことを知るコミュニケーションの時間でもあります。また、食育を学び、地域の大人たちの努力を知るきっかけにもなります。給食の時間をしっかり確保し、食育に取り組んでいる学校を調査し、皆さんにお伝えします。
添加物の削減
② 無添加調味料の使用率
※無添加 = 例として、アミノ酸等、ブドウ糖果糖液等が入っていないもの
「無添加で素材の美味しさを知ると共に、健康な身体をつくる」
③ 天然塩を使って、調理しているか
「天然塩のすごいメリット、ご存じですか?」
④ 調理するとき、出汁をとっているか
「ほとんどの学校で、出汁をとってくれています」
⑤ 調理を助ける添加物入りの食材を使っているか
「健康をサポートしてくれる給食は、働く世帯の味方です」
栄養士さんや調理師さんは、限られた予算と人員の中で給食を作ってくれています。手間をかけて出汁を取ったり、調味料や加工食品に気を配ってほとんど添加物を使わない自治体も数多くありました。便利な食材には多くの添加物が使われている事を受け止め、子供達の健康を家庭だけに任せず、考えてくれているからではないでしょうか?共働き世帯が増えて家事に時間をかけられない現在、自治体や学校の努力をもっと発信し、質を落とさないためにどのくらいの費用がかかるのかなど研究していきます。
地産地消
⑥ 給食で使っている食材の「地産地消率」
※同じ都道府県内から調達した場合
「お米は9割が地元産!」
お米は、ほぼ日本全国で作られていて、給食に使われていることが分かりました。一方で2030年には、お米農家が担い手不足で激減するという予測もあります。お米以外の食材についても、地産地消をどう高められるか、調査と提案を行なっていきます。給食費無償化については、予算が厳しくなり、地元産ではない大量生産されたものばかり使われ、さらに農家が減るようなことにつながらないか、調査と提案を続けていきます。
質向上の補助
⑦ 給食で使っている食材の「輸入品使用率」
「なぜここまで魚の輸入が多いのでしょうか?」
海に囲まれた日本で、なぜ魚は半分も海外産なのでしょうか?海外からの輸入に依存し過ぎて価格が左右されてしまったり、都市圏に人口が集中している日本は、北海道や九州に依存した食料供給体制のままで、大震災のとき本当に大丈夫なのでしょうか?「地元の生産者を支える」仕組みとしての給食は、自治体にできる備えでもあります。生産者に任せっきりにしてしまった「震災への備え」を、自治体と一緒に私達は見直すべきではないでしょうか?
不登校サポート
⑧ 不登校児童への昼食サポートは何か実施していますか?
「例えば、こんな取り組みを行っている自治体があります」
東京新聞2024年3月24日記事
https://www.tokyo-np.co.jp/article/316902
↑「東京新聞~」を押すと上記リンクへ飛ぶ
取り組みサポートの大半は不登校児童の給食費停止ですが、中には給食センターを第二の居場所とした無料開放や、市のサポート施設へ通う児童への給食費用給付など、不登校児童が増えている中で、サポートの幅を拡げている自治体もあります。良い取り組みを調べて発信していきます。