皆さん、こんにちは。上越市議会議員 いざき博幸です。本ブログで新潟県の妙高エリアで進行中の大規模リゾート開発についてお伝えします。この開発は「第二のニセコ化」と呼ばれ、地域に大きな変化をもたらすと予想されています。
※ニセコ化の問題とは、「地元住民のための町」ではなく「外国人観光客のための町」になってしまうこと。
シンガポールの不動産投資ファンド「ペイシャンス・キャピタル・グループ(PCG)」が、斑尾高原、野尻湖、妙高を含むエリアを一大リゾートにする構想を発表しました。PCGのケン・チャンCEOは、「雪の質、雪の量、そして雪山の高さ、非常に魅力的なコンテンツがたくさんあり、ここしかない」と語っています。
開発の規模は壮大で、約350ヘクタール(東京ディズニーランドと東京ディズニーシーを合わせた面積の約4.6倍)の土地を対象とし、投資額は最大2,000億円に達する可能性があります。
計画には2つの高級ホテル(うち1つは5つ星)と30〜40のリテールテナントが含まれ、2028年末の完成を目指しています。
地元自治体の首長たちは、この開発計画に大きな期待を寄せています。妙高市の城戸陽二市長は「期待というか、期待しかない」と述べつつも、労働力の確保や賃金格差、富裕層向けの受け入れ環境整備などの課題を指摘しています。
この大規模開発について、地元住民を交えたワークショップを開催し、その中で様々な意見が寄せられました。
意見を集約すると
メリット:経済効果と地域活性化への期待
デメリット:環境と生活への懸念
特に、地元の方からは『リゾート化、そして外国人の方が来ることで、あらゆる整備が必要になる。そのために多大な税金が掛り、私たちが負担しなければならなくなる。(医療、教育、治安、インフラ整備)』
『地価が上がり、固定資産税、相続税が上がることで住めなくなるのではないか』
などの不安の声が多く上がりました。
デメリットの面について、先送りにせず今からでもやれることをやる必要があると思います。
妙高エリアのリゾート開発は地域に大きな変化をもたらしますが、地元住民の生活を脅かすものであってはなりません。ニセコの事例から学び、例えば以下のように考え、行動するべきではないでしょうか。
これらの課題解決には、市民の理解と行動が不可欠です。日本の土地が外国資本に買収され、日本らしさが失われる懸念があるため、他人事ではありません。
「郷に入っては郷に従え」の精神で、日本のルールや文化を尊重してもらうことが重要です。日本人の寛容さは素晴らしい特質ですが、すべてを無条件に受け入れるのではなく、我が国の伝統や文化を守る姿勢も必要です。
ニセコの状況は日本の縮図とも言えます。手遅れになる前に、みんなで声を上げ、バランスの取れた発展を目指すべきです。
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いざき 博幸
Izaki Hiroyuki
所属議会
上越市議会議員(新潟県)
経歴
高田工業高等学校電気科 卒業
ボディメイクサロン ロハス 代表
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