参政党は7月22日に定例記者会見を開きました。
今回は7月20日に行われた第27回参議院議員選挙直後の記者会見ということで、全ての国会議員が集結いたしました。
冒頭に神谷宗幣代表より今回の参議院議員選挙についてお伝えしました。
皆さん、こんにちは。本日も多くの方々にお集まりいただき、誠にありがとうございます。
7月20日に参議院選挙の開票が行われ、参政党は最終的に14名の当選者を出すことができました。当初は「6議席の獲得」を目標としておりましたが、選挙期間中に勢いが増し、最終的には「10議席を目指そう」と号令をかけてまいりました。その後さまざまなバッシングも受けながら、逆に「20議席を目指す」と目標を上方修正し、最後の最後まで全力で戦った結果、14議席を勝ち取ることができました。
今回の選挙で、報道関係の方々からよく「勝因は何か」と質問をいただきます。私の分析としては、全国287の支部に党員の皆さんが着実に活動基盤を築き、全国で45人の候補者が選挙を展開できる体制を作っていただいた、これが我が党の強みだと考えています。
また、選挙前には代表選を実施し、都議選への出馬もあり、党としての存在感を高めることができました。その後、梅村みずほさんが参政党に加入し、5人の国会議員が揃ったことで、選挙の討論会にも出席できるようになり、一般の方々への認知度が高まりました。
選挙期間中は、私自身も全国を回り、ボードメンバーの皆さんとも手分けして遊説をしておりました。ただ、その過程で私や候補者たちの発言が切り取られ、メディアによりバッシングを受ける場面もありました。もちろん、発言には配慮が必要であったことも事実ですが、一部の報道の切り取り方にはあまりにも酷いものもありました。そのような状況の中で、逆に党員や支援者の皆様が奮起し、後半戦には参政党がSNSなどの話題の中心になるまで盛り上げてくださいました。私個人としては、バッシングされる側の立場として素直に喜べることではありませんでしたが、結果的には認知度が高まり、良い形で選挙終盤まで持っていけたと分析しております。
比例代表では野党で2番目の得票数という結果をいただき、党としても大きく飛躍することができました。しかし、当初目標の6議席の倍以上ということは、ありがたい反面、責任も2倍以上重くなるということです。
実は、ここまで急激に議席数が増えることは想定しておらず、事務局や党のスタッフ体制もまだ整っておりません。そのため、当選した14名の議員がしっかり活動できるように、早急に体制を整える必要があります。議員は一人では何もできません。たった一つの質問を行うにも、優秀なスタッフの支えがあってこそ成り立ちます。今後は、スタッフの増強やチームづくりを進めていくことが喫緊の課題です。
国民の皆様から大きな期待をいただいている中で、その期待に応えられないとなると失望を与えることになってしまいます。今秋からは国会も始まる予定です。それまでに、党としての体制整備を最優先に進めてまいります。
よく聞かれるのが「他党と連立するのか」という点ですが、現時点ではまったくそのような動きはありません。さまざまなお誘いをいただいてはおりますが、今はその段階ではなく、まずは党内体制の構築に集中することをお伝えしております。
現在、18名の議員が所属する形となりました。このメンバーで一致団結し、選挙で掲げた公約を一つでも前に進められるような体制を作ることを目指し、新たな党作り、党運営を行ってまいります。
冒頭私からは以上です。
続いて、今回の参議院選挙において当選された議員の皆様から、一言ずつご挨拶を申し上げました。
茨城選挙区から当選させていただきました、さくらい しょうこです。どうぞよろしくお願いいたします。
今回、茨城は2人区の選挙区でしたが、多くの国民の皆様、これまで選挙に足を運ばなかった方々が投票してくださって、私が大きな役目を受けたと思っております。その役目を全うするため、一生懸命頑張ってまいりたいと思います。よろしくお願いします。
埼玉県選挙区で当選いたしました大津 力と申します。
埼玉県は全国の中でも外国人問題への関心が高い地域です。実際、外国人関連の課題が指摘されている地域ほど、参政党への得票率が高かった傾向があります。参政党についても外国人問題への取り組みが期待されていると思っております。今後も外国人政策をはじめ、減税や第一次産業の支援など、国民の生活に根ざした政策をしっかりと進めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
東京選挙区より当選させていただきました、さや と申します。
今回は66万票という大変大きなご支持をいただきました。激戦区の東京において、就職氷河期世代として、そして音楽家の一人として、経済政策を中心に訴えてまいりました。それをとにかく実現できるようにこれから努力してまいります。しっかり票の重さを受け取って活動を続けてまいります。よろしくお願い申し上げます。
神奈川選挙区から当選させていただきました、はじかの ひろきと申します。
神奈川から皆様の尊い57万7,085票をいただき、その思いを胸に今後一生懸命頑張ってまいります。私は23年間、警視庁に勤め、警察官の指導育成を担当しておりました。また40年間柔道をやっており、柔道指導者の育成業務にも携わっております。今後は、公安系職員の待遇改善をはじめとした政策に取り組んでまいります。どうぞご指導よろしくお願いいたします。
愛知選挙区より当選いたしました、杉本じゅんこと申します。
愛知は非常に厳しいと言われておりましたが、私たち参政党の「日本人ファースト」の思いに多くの方が共感してくださったと思っております。皆様のこの思いを私たち参政党ができる政治、この一人として一生懸命頑張ってまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
大阪選挙区より当選させていただきました、宮出ちさとと申します。
大阪選挙区は維新さん2議席、自民さん公明さんで2議席と議席が固まっているような選挙区だったのですが、今回は多くの方から「今の政治を変えていただきたい」という声をいただきました。その結果、51万518票もの票を投じていただきましたので、この責任の重さを忘れず、しっかりと精一杯頑張ってまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
福岡選挙区より当選させていただきました、中田ゆうこと申します。
この選挙区は13名で定数3を争う厳しい戦いでした。その結果38万票以上のご支持をいただきまして、県内2番目の当選を果たすことができました。私たちは国民の皆様の目線に立った重点政策を訴えてまいりました。それが皆様の思いと合致した点で、こういった大きなご支持をいただけました。物価高対策や行き過ぎた移民問題、農業を中心とした第一次産業の振興、食料自給率を上げていく、子育て支援など、早急に実現できるように進めてまいります。しっかり頑張ってまいります。よろしくお願いいたします。
全国比例で当選いたしました、山中 泉です。
私は30年以上、アメリカと日本の間でビジネスを行っており、共和党の大会などにも何度も行っております。いまはトランプ政権の閣僚に近い方々ともコンタクトをとって、いろんな話をさせていただいております。今後は、外交・安全保障分野において参政党に貢献できるよう、チームを作っているところです。よろしくお願いします。
全国比例で当選いたしました、松田 学です。
参政党を神谷代表と共に設立し、この中では一番党籍が古いメンバーで、参政党が国政政党になって1年ほどは代表を務めておりました。私は元々は財務省出身で、石原慎太郎氏の呼びかけでできた党から国政進出し、日本維新の会、次世代の党、そのあとは国政から離れておりましたが、今回11年ぶりに国政に復帰することができました。霞が関と永田町の両方の経験を活かし、国政において、党の理念、党員の思い、国民の思いを政策に実現する役割を果たして参ります。この国のために邁進して参ります。よろしくお願いいたします。
全国比例で当選いたしました、後藤 翔太です。
私も当選させていただきましたが、こちらにいらっしゃる当選者の方々、また全ての候補者の皆様、そして党員の皆様、ご支持いただけた皆様、その皆様の思いを背負ってしっかりと活動してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
全国比例で当選させていただきました、梅村みずほです。
22日前にこの議員会館で入党の記者会見を行った際、「参政党旋風を巻き起こす熱い夏にしたい」と申し上げました。その宣言の通り、旋風を巻き起こすことができ、また今回の参院選で、ある意味主役となる存在になったことが非常に嬉しく思っております。
当選した仲間達の中には、政治未経験の民間感覚を携えた新人の仲間、官僚経験の元職、与党経験の元職、各分野のプロフェッショナルまで携えており、非常にバランスの取れた、現実的な政策を打ち出せる政党に今後は成長していけると思っております。参院選のみならず、議会活動でも衆参ともにプレゼンスを発揮し、台風の目であり続けるように、私も粉骨砕身頑張って参ります。貴重な1票を投じてくださった皆様に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
全国比例で当選いたしました、岩本まなです。
私は現役の医師として20年にわたり海外で勤務してきました。日本とその他先進国の医療の違いを肌で実感してまいりました。その経験を元に医療利権の闇に切り込んで参ります。無価値医療、過剰な検査、mRNAワクチンの徹底検証など、医療の課題に真正面から取り組んでまいります。ありがとうございました。
全国比例で当選いたしました、あんどう 裕です。
私は2012年から2021年まで、自民党で衆議院議員を3期9年務めてまいりました。当時から「政府の赤字は国民の黒字」という立場で、積極財政の必要性を訴えてきました。
今回の選挙でも「消費税廃止」を強く訴えました。これは物価対策であるだけでなく、中小企業の経営の救済策であり、賃上げに直結する最も有効な政策です。マスコミの皆様には、この消費税廃止はトンデモ論だという報道ではなく、消費税廃止議論について取材をしていただき、日本再生のための報道をしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
全国比例で当選いたしました、あだち ゆうじです。
私は京都で弁護士をしており、3年前の10月から参政党の「憲法草案」づくりに携わってまいりました。今年5月には参政党は憲法草案を公表し、6月には書籍としても出版いたしました。
今回「憲法づくりで政治に哲学を」という公約を掲げて、これだけ多くの支持をいただきました。これは国民の多くが、創憲法=憲法づくり、に対して期待を寄せていただいている、非常に関心が高まっている表れだと考えております。今日もテレビ朝日さんの番組に出演させていただきましたが、今後も国民からアイデアを集めて、憲法、国家観を作り上げる活動を進めてまいります。よろしくお願いいたします。
次に地方選挙結果と今後の予定について北野ゆうこボードメンバーより報告いたしました。
それでは私、北野裕子より地方選挙に関するご報告をさせていただきます。
まず、新たに参政党に入党された現職議員についてお知らせいたします。北海道浜中町議会議員の渡部 貴士(わたなべ たかし)さんが入党され、当党所属の議員となられました。
次に、地方選挙での当選者についてご報告いたします。今回の選挙において、以下の4名の新人候補が当選いたしました。
以上、4名の新人候補が当選いたしました。
また、第34次地方選挙における公認合格者についてもご報告いたします。新たに3名の公認が決定いたしました。
続いて、年内に実施予定の地方選挙について、直近3か月以内に行われる予定のものをお知らせいたします。
以上、10名の候補者が今後の地方選挙を控えております。皆さまのご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。地方選挙の報告は以上です。
次に川裕一郎副代表より事務局からの連絡をお伝えしました。
こんにちは。副代表の川でございます。
まず初めに、私自身、今回の参議院選挙において全国比例で立候補させていただきましたが、力が及ばず当選には至りませんでした。多くの皆様にご支援をいただいたこと、本当にありがとうございました。
新たに当選された皆様の今後の活躍を期待するとともに、党本部としてもしっかりとバックアップをしてまいります。今後ともよろしくお願いいたします。
それでは、私から事務局として3点ご連絡申し上げます。
冒頭の代表からもありましたとおり、参政党の組織が大きくなる中で、現在、本部のスタッフも足りておりません。参政党のホームページにて募集要項がございますので、ご確認いただいて、「参政党で一緒に働きたい」と思ってくださる方は、ぜひホームページよりご応募ください。
次に、衆議院選挙の公認候補者の募集についてです。いつ解散があるかは分かりませんが、参政党としてはその準備をしっかりと進めていく考えです。現在、すでに候補者の募集を開始しております。
こちらもホームページに詳細を掲載しておりますので、志のある方はぜひご確認ください。
また、地方議会議員選挙についても、前回の記者会見でお伝えしたとおり、引き続き候補者を募集しております。それぞれの地域において「参政党から立候補したい」という強い思いをお持ちの方は、党のホームページからぜひご応募ください。
最後に、参政党政治塾についてご案内します。ただいま募集を受け付けており、締め切りは8月20日となっております。
政治塾は全国9ブロックで開催され、第1回は9月27日からスタートし、翌年2月まで全7回の講義を予定しています。
将来政治家を志す方にとって、この7回の講義を通して実践的な知識や心構えをしっかり学べる場となっております。ご興味のある方は、参政党のホームページより詳細をご確認のうえ、ぜひご参加ください。
以上、私からのご報告でした。
(質疑応答については、Youtubeチャンネルをご確認ください)
最後に鈴木あつしボードメンバーより閉会の挨拶を行いました。
本日は、さまざまなご質問をいただき、ありがとうございました。
現在、参政党の参議院議員は15名となっております。これにより、院内交渉会派の要件を満たすことになります。そのため、今後は体制づくりに着手していかなければなりません。ただ、現時点では、まだその体制が整っておりません。
先ほど、連立に関するご質問もありましたが、そもそも私たちには、そうした交渉を行う「カウンターパート」が存在しておりません。したがって、連立について話が進んでいるという段階ではなく、話し合いを持つ相手すらいないというのが現状です。その点については、どうかご安心いただければと思います。
また、参議院の事務局に関して申し上げますと、私はもともと参議院国会対策事務局の責任者として指示を行ってまいりました。今後も神谷さんと相談しながら、組織づくりに努めてまいりますので、引き続き見守っていただければ幸いです。
以上、ご報告とさせていただきます。ありがとうございました。
次回の記者会見は8月末を予定しています。