8月1日、参政党は国会の開会に合わせて両院議員総会を開き、新たな役員体制を決定しました。会見の冒頭、神谷宗幣代表は「今回の会見は、役員人事の発表をメインとする」と述べ、以下の人事を紹介しました。
幹事長・政調会長 あんどう裕 衆議院議員
幹事長代理 吉川りな 衆議院議員
両院議員総会長・参議院会長 松田学 参議院議員
参議院国対委員長 梅村みずほ 参議院議員
衆議院国対委員長 鈴木あつし 衆議院議員
衆議院国対副委員長 北野ゆうこ 衆議院議員
(参議院の国対副委員長は、今後調整して決定)
神谷代表は、「少人数の政党だからこそ、議会経験のあるメンバーに複数の役割を担ってもらい、新しい仲間は徐々に力を発揮してもらう形にした」と説明しました。また、ボードメンバーの役割は国会運営と党運営の両方を見る立場として、今後も変わらないことを明らかにしました。
あんどう裕 幹事長 兼 政調会長
「自民党で3期9年間の議員経験を買われ、幹事長兼政調会長に任命をいただきました。まだ新しい政党ですので、体制づくりや新人の皆さんの質問、政策づくりなど私の経験を生かして、党の発展のために力を尽くしてまいります。どうぞよろしくお願いいたします」
松田学 両院議員総会長 兼 参議院会長
「この度、両院議員総会長そして参議院会長ということになりました。神谷代表と一緒に党を結党したメンバーの1人として、この党の理念を国政の場に反映させてまいります。衆議院議員の経験と財務省出身でもありますので、この党のまとめ役の一角として、党の発展そして日本のために頑張っていきたいと思っ ております。よろしくお願い申し上げ ます」
梅村みずほ 参議院国対委員長
「今回、参政党の参議院国対委員長という大任を仰せつかりました。6年の参議院生活の中で、円滑な議会運営の重要性も理解しております。この参議院においても少数与党の状況が生まれており、これからより一層各党とも連携を取りながら、国家国民のための政策実現をしていくことが非常に重要だと感じております。精一杯努めさせていただきますので、よろしくお願い申し上げ ます」
神谷代表からは、常任委員会や特別委員会の配属についても発表があり、詳細は資料で説明されました。特別委員会では、松田学議員が懲罰委員会委員長を務めます。
参政党は、次の衆議院選挙に向けて「100人体制で挑む」ことを目標に掲げています。候補者の公募は引き続き行い、地方議員や政治塾の参加者も募集中です。第二期政治塾は8月20日締め切りで、9月から開講予定となっております。党本部スタッフや秘書も同時に募集しています。
候補者公募:https://sanseito.jp/koubo/
政治塾:https://sanseito.jp/2020/seijijuku/
スタッフ・秘書募集:https://sanseito.jp/recruitment-of-party-officials/
(質疑応答はyoutubeをご確認ください)
「今日はお集まりいただきましてありがとうございました。この間、選挙もあり報道に対する抗議も行いました。今回の選挙は「日本人ファースト」というキャッチコピーで臨みましたが、これが外国人差別だと言われました。私たちは外国人差別に反対です。外国人差別はいけない、これは何度も街頭で申し上げてきました。にもかかわらず、「差別だ」と言われ、何十人もの方がプラカードを持って騒ぎ、党員がボランティアとして活動している中、怖い思いをしたり、嫌な思いをしたり、時にはぶつかられることもありました。何十人もの警察の方々に守っていただくような状況もあり、本当に大変でした。
先ほども質問の中でお答えしましたが、有権者が選挙の時に私たちの演説を聞きに来るのは知る権利であり、政治参加をしたいからです。それを妨害する自由はありません。そのような行動を放置するどころか、あれが正しい抗議であるかのように報道されたことは間違いだと思います。私たちの発言に問題があれば指摘していただければいいのですが、抗議行動を市民の声として報じるのは偏ったものだと思います。質問や議論の場で意見を交わすのは良いことですが、あのような行為は半分暴力であり、それをマスコミの皆さんには、当たり前のものとして看過しないでいただきたいと思います。そのようなことが続けば法律で規制せざるを得なくなります。実際、東京の補選では逮捕者も出ました。私たちも似たようなことを受けましたが、今回そのことを報道してくれるところがなかったのは非常に残念です。むしろ「参政党が悪い」と印象操作するような報道があり、だから私たちは抗議をしたのです。
我々は排外主義ではありません。むしろ排外主義はダメだと言っている政党ですし、外国人差別も許しません。もしそうした行動をとる政党があれば、その言論とは戦います。また「参政党は戦争しようとしている」「徴兵制を進めようとしている」と勝手に決めつけて書いている人もいますが、我々は戦争に反対です。戦争は誰も良い思いをせず、みんなが悲しむ、不幸になるものです。参政党は軍事的に少し強い言葉を使うこともありますが、それは抑止力を高め戦争を回避するためです。絶対に戦争を起こしてはいけないという思いで言っており、それが党の公式の考えです。
私たちがそう明言しているにもかかわらず、あえてねじ曲げて報道するのはまさに偏向報道です。私は報道倫理の観点からも強い違和感を覚えています。前回の会見で不手際があり、不快感を与えてしまったのは我々の管理不足であり、そこは改めていきます。今回の選挙で勝利し、これだけ多くの皆さんに取材いただけるようになりましたので、今後はメディア対応の窓口に専属職員を置き、取材や質問に早く対応できる体制を構築します。意見が違う方の声も聞く体制もつくります。
ぜひ、良い点も悪い点も含め、両論併記で公平に報道していただきたい。偏った印象操作があれば、法律ではなく、マスコミの皆さん自身の倫理観やモラルの中でバランスを取り、お互いに申し合わせをしていただきたと思います。暴力、誹謗中傷、差別はいけません。現場で汚い言葉を罵り合ったり、人がぶつかり合ったりする光景は、演説をしている私たちにとって非常に悲しいことです。だから党としても「何をされても言い返したり暴力を振るわないでください。申し訳ありません、我慢してください」と言い続けた選挙戦でした。
こうした現実があるのに、それを看過し一方的に「参政党が悪い」と報じるのはフェアではありません。何度も申し上げますが、報道の倫理の中で話し合っていただきたい。私たちも皆さんと良い関係を築き、訴えていることを記事にしていただきたい。もちろん「違う」と思えばそう書いていただいて結構です。ただ、きちんと取材して書いていただきたい。一方的に取材もせず印象操作するような報道は控えていただきたい。私たちの対応に不備があれば改めます。建設的で健全な政治的言論が広がるよう、良い関係を構築していきたいと思いますので、ご協力いただきたい。最後にそのことをお願い申し上げ、本日の記者会見を終了いたします」