参政党は10月8日(水)に定例記者会見を行いました。司会は北野裕子衆議院議員が務めました。
神谷宗幣代表は冒頭の挨拶で、米国の保守系団体「ターニング・ポイントUSA」の創設者、チャーリー・カーク氏の訃報に触れ、深い哀悼の意を表しました。
神谷代表は、「前回の記者会見でカーク氏との対談について報告したが、その2日後の9月10日(米国時間)にお亡くなりになった。本当に残念で、12月に再会を約束していただけにショックだった」と語りました。9月20日に米国で行われた追悼式には、山中泉参議院議員が参政党を代表して参列し、哀悼の意を伝えています。
また「カーク氏の最後の講演が日本での登壇となった。山中議員を中心に、その内容をまとめた書籍の刊行を検討している」と明かし、同氏の思想や活動を広く伝える意向を示しました。
続いて自民党の総裁選結果に言及し「多くの予想を覆して高市さんが新総裁になった。有力だった小泉さんが新総裁になられたら、相当に参政党と政策がぶつかると思っていたが、高市さんは保守的な考えを持たれており、積極財政や外国人の受け入れの制限、選択的夫婦別姓の否定など、我が党の政策と近い部分も多い」と評価しました。
一方で、「再エネについては明言がなく、少子化対策は思いきった政策が出てないのでは。消費税減税ではなく給付金型の税額控除という発言には賛同できない。参政党は明確に消費税減税を目指しており、そこは争点となる」と指摘。
さらに、ワクチン政策や憲法改正として緊急事態条項にパンデミックの要件が入っていることについても「参政党は見直しが必要と考えているが、高市新総裁はその意向が見られない。政策の半分程度は対立することになるのでは」として、今後の発信をしっかりと見ていきたいと述べました。
また、明日告示される宮城県知事選について、神谷代表は「党公認ではないが、和田政宗氏と覚書を交わした。個人的には応援に入りたいと思っている」と表明。
自身も10日には和田氏とのライブ配信を予定し、12日には仙台で街頭演説に立つ意向を示しました。
「宮城県の皆さんの選択ではあるが、全国的に盛り上がりのある選挙にしたい」と語り、重要な選挙だと捉えていることを強調しました。
続いて神谷代表は、党員を対象に実施した「法案アンケート」についても報告。
「1,000件程度を想定していたが、予想の4倍以上の4,500件近い回答が寄せられた。新しいメンバーや国会議員に対する期待の大きさを感じた」と述べました。
最後に、参政党が今後展開する活動計画に触れ、プロジェクトチームのメンバーと神谷代表が11月から約8か月をかけて、全国の47都道府県を回ることを明らかにしました。
また、プロジェクトチームで議論をしている『外国人問題』『スパイ防止法』『コロナ対策』『減税』などをテーマに、「参政党は何をしようとしてるのか、何を課題だと考えているのかをきっちりと伝え、みんなで議論をし、政治参加への機運を高める機会にしたい」と語り、全国キャラバンの再始動を宣言しました。
ここで神谷代表と吉川副代表は自民党の高市新総裁との懇談のため中座いたしました。
次に、地方選挙と公認候補予定者について梅村みずほボードメンバーよりご報告いたしました。
9月21日選挙(2名)
9月28日選挙(2名)
10月5日選挙(3名)
以上の7名が当選いたしました。
この結果をもちまして、党所属議員は183名となりました。
令和7年10月19日選挙(1名)
令和7年10月26日選挙(1名)
令和7年11月16日選挙(3名)
以上の5名が新たに公認をとられました。
10月選挙(7名)
11月選挙(5名)
以上の12名が選挙を控えておりますので、皆様どうぞよろしくお願い申し上げます。
続いて豊田真由子ボードメンバーより事務局連絡を行いました。
豊田ボードは、最初に衆院選公認候補者の募集を引き続き行なっていることを伝え、立候補を希望する人々に応募を呼びかけました。
「国政に志を持って挑戦したい方は、ぜひ公式ホームページからご応募いただきたい」と語り、党として全国的な体制強化を図る考えを示しました。
次に地方議員の公募も引き続き実施していると説明しました。
「重点選挙区を中心に募集しているが、その他の地域でも公式ホームページで案内している。地域を良くしたいという志を持つ方の応募をお待ちしている」と述べました。
また、党務を支えるスタッフの採用活動についても触れ、「参院選での躍進以降、多くの方から応募をいただいているが、さらに人員を拡充していく。参政党で共に働きたいという方は、ぜひホームページから応募してほしい」と呼びかけました。
続いて法案アンケートの集計結果を発表しました。アンケートは9月1日から19日までの間に行い、4,434件の回答が寄せられました。
アンケートの関心項目の上位は、
という結果となりました。
最も多かった「外国人・移民・国籍関連」については、「国防や治安、社会秩序の観点からの懸念が多く寄せられた」と説明し、「こうした声を真摯に受け止め、政策に反映していく」と述べました。
2位の「安全保障・スパイ防止関連」については約1,200件の回答があり、「国家主権と安全を守るための法整備が急務との意見が多かった」と報告。
また、3位の「経済・財政・税制関連」では約1,100件の回答があり、「国民生活の苦しさを反映し、減税と積極財政への期待が大きい」と分析しました。
豊田ボードは、「先週、政策プロジェクトチーム(PT)の立ち上げを発表したが、今後は党員の声を反映した法案提出を進めていく」と述べ、党内の政策形成プロセスを強化する方針を示しました。
「寄せられた意見を丁寧に精査し、沢山の声を吸い上げ、国政に届けていく」と締めくくり、政策実現への取り組みを改めて強調しました。
次に第51回衆議院議員選挙の公認候補予定者の追加発表を安藤裕ボードメンバーより行いました。
第2次 第51回衆議院議員選挙 公認候補予定者 (18名)
以上の18名が、新たに公認を得られました。
前回発表時に情報非公開
前回発表時に選挙区未定
本日10月8日時点で公認候補予定者は合計57名となりました。男女比は、男性35名、女性22名、平均年齢は45歳です。
(質疑応答については配信をご確認ください)
最後に梅村ボードメンバーより閉会の挨拶をいたしました。
「本日も皆様ありがとうございました。途中で神谷宗幣代表と吉川副代表が所用のため退席させていただきましたが、最後までありがとうございます。
先ほどの報告にもありましたように、4つのプロジェクトチーム(PT)を軸とした『日本人ファースト・プロジェクト』が着実に進行しています。
参院選で初めて議席を得た11名を含む衆参両院の議員団が、間もなく始まる臨時国会に向けて一致団結し、士気を高めているところでございます。今後ともよろしくお願い申し上げます」
と述べ、政策形成に向けた党内の取り組みが順調に進んでいること、また党の結束力をアピールして会見を締めくくりました。
次の定例記者会見はおよそ1ヶ月後の開催を予定しています。