参政党は12月3日に臨時記者会見を開き、神谷宗幣代表が前元参議院議員の和田政宗氏を党本部のスタッフとして迎え入れ、政策立案能力と組織力の強化を図ることを発表しました。和田氏は、前所属政党の離党届をすでに提出しており、受理され次第、参政党の重要業務に携わってまいります。
神谷代表は会見で、和田氏が持つ豊富な知見と経験を活かし、「政策作りにコミットしていただきたい」として、党の政策立案体制への参加を要請したことを明らかにしました。

和田氏の具体的な役割と役職については、以下の通りです。
神谷代表は、新人議員が多い現状で、国会質問や法案作成のサポートが喫緊の課題であるとし、和田氏を含む「元議員」などの即戦力を複数名登用する意向を表明。来月以降も同様の形で政策立案をサポートするメンバーを増強していく計画を明らかにしました。

和田氏は、自らの政治活動を振り返る中で、参政党が実現している「新しい動き」に強く心を動かされたと述べました。特に、先の宮城選挙における選挙戦を振り返り、これまでの所属政党では見られなかった、若い世代や、これまでは政治から距離を置いていたごく普通のサラリーマンや主婦といった方々が、ボランティアや聴衆として積極的に選挙に足を運び、自らの意思を表明した姿を目の当たりにしたと強調しました。
「これは、私が長年目指してきた、若い人たちが参加する政治そのものであります。新しい政治の形が、参政党によって宮城全体に広がっているのを肌で感じました」と和田氏は語り、この原点に立ち帰って、新しい政治を作るため、参政党で政策立案という形で関わっていく決意を固めたとしています。
今回の参画の背景には、神谷代表との深い信頼関係と、過去に共有した理念があります。
和田氏が11年前に参議院議員時代に所属政党が瓦解した際、神谷代表とは新党結成を目指し、若者を中心とした日本政治の新しい形を模索していました。その時のことを神谷代表は「あの時一緒に作ろうとした政党は今の参政党なんですよ」と改めて和田氏に伝え、強く協力を呼びかけました。この言葉が和田氏の心を大きく動かす決め手となったといいます。
和田氏は、宮城での選挙応援に対する感謝と共に、政治の原点は「若い人たちの政治参画」「ごく普通の市民の方々の政治参加」であり、それが日本の民主主義の発展につながると確信したことから、この要請を受諾。政策立案に加え、東北や北海道をはじめとする党の各地での活動にも尽力する意向を示しています。
和田氏は、議員生活を通して掲げてきた「東日本大震災からの復興」「若い方々をはじめとする経済の好転と所得向上」「国家国民を守る憲法改正」を、今後も政策の柱として継続していくと強調しました。
「この柱はしっかりと継続する。そして参政党の政策が発展をして、国家国民の暮らしを良くし、我が国を良くしていくことを実現したい」として、決意を表明しました。
会見には、吉川副代表、安藤幹事長、豊田政調会長代行のボードメンバーも同席し、和田氏の参画を歓迎するコメントを寄せました。

吉川副代表は、宮城知事選での応援を通じて、和田氏の「温かいお人柄」に惹かれて集まった支援者と、党の仲間たちが一体となって戦う姿に感銘を受けたと述べました。また、「議員経験の長い先輩方」のバックアップを心から歓迎し、和田氏と共に党勢拡大に向けて尽力する決意を表明しました。

安藤幹事長は、自身や豊田氏も元自民党議員であることに触れ、現在の参政党に「決定的に欠けているのは議員経験と、各省庁との折衝能力、そして各党・各会派との交渉経験だ」と指摘。和田氏がこれまでに議員立法なども手掛けた実績を踏まえ「そういった知見をしっかり生かして、政策の立案と実現に大きな力を発揮してくれる」と、その能力に期待を寄せました。

豊田政調会長代行は、和田氏を「ゆるキャラのような、本当に頼もしく懐の深い同士」と表現し、心から喜んでいると語りました。そして、今が党の「正念場」であるとし、「和田さんを迎え、集まって皆で頑張っていきたい」と、より一層の結束を呼びかけました。
参政党は、和田氏という即戦力を加えることで、さらなる政策提言力を強化し、国民の期待に応える「新しい政治」の実現を目指してまいります。
詳細ならびに質疑応答については動画をご確認ください。