2024.07.26
子どもたちの未来を守れるのは大人である私たち!|どき かずき
こんにちは。鹿児島県喜界町議会議員のどきかずきです。
今日は、私たちの美しい島、喜界町(=喜界島)が直面している課題と、子どもたちの未来のため取り組んでいることについてご紹介します。
1. 私の故郷、喜界町:世界的に希少な隆起サンゴ礁の島
人口約6,400人のこの小さな島は、世界的にも珍しい隆起サンゴ礁で形成されています。自然の美しさと島特有の文化が息づくこの場所は、私にとってかけがえのない存在です。しかし、この素晴らしい島も深刻な課題に直面しています。
2. 直面する危機:人口減少と少子高齢化
国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、2050年には喜界町の人口は3,892人まで減少すると予想されています。内訳を見ると、65歳以上が50%、15歳から64歳が41%、0歳から14歳が9%です。人口の半分が高齢者。この予測を知ったとき、私は強い危機感を覚えました。喜界島は、「将来、消滅する可能性」が高い鹿児島県内の15市町村の中にも含まれています。この危機的状況を前に、私は「何かしなければ」という強い思いに駆られ、町議会議員に立候補することを決意しました。過疎化を食い止めたい。子どもたちの未来のために、大好きな島を守っていきたい。その思いで挑戦しました。
【ニュース記事参照】
「将来、消滅する可能性」鹿児島県内は15市町村 2050年までに20~30代女性半減 「持続可能」は奄美・宇検村のみ
3. 子育て支援の充実:島での出産と妊婦サポート
毎年、100人以上の自然減に加え若い世代の流出も深刻な問題です。
喜界町が抱える大きな問題の一つに、「島内での出産ができないこと」があります。喜界町には病院はありますが、異常出産等の緊急対応と死産リスクを減らすため、全ての出産を奄美大島の県病院が対応しています。妊婦は出産予定日の1ヶ月前には隣の奄美大島に渡り、慣れない環境で過ごさなければなりません。昔は喜界町で出産ができていました。昔はできていて、なぜ今はできないのか?という悔しさがあります。
妊婦は最低でも出産予定日の1ヶ月前には海上距離約24km離れた隣の奄美大島へ行き、ウィークリーマンションを借りて生活しなければなりません。慣れない環境での生活やお腹の中にいる我が子を守りながらすべてのことを一人で対応しています。頼りたい時に近くには誰もいない。この事から、経済面だけではなく精神面の負担軽減も並行して考えていくことが必要だと考えます。解決策の一つとしては定期的なカウンセリングや家族がすぐに会いに行けるように交通費等の助成です。
私の妻は今から約4年前に、第2子の出産のため予定日の1ヶ月前から奄美大島へ移動しました。生まれたのは未熟児の女児でした。出生後も娘は2週間1人で入院。コロナが流行り出した時期で、母親である妻でさえ面会もできず、生まれたばかりの我が子を抱くこともできない。そしてどこに行ってもマスクを強要される。当たり前にできていたことが当たり前にできない日々を一人で過ごしました。その時の不安や寂しさは今でも忘れられません。この体験は私たち家族だけではなく、島で暮らす各ご家庭でも経験しています。自身の経験を活かし、これからも妊婦さんの精神的負担を軽減する方法を模索していきたいです。
4. コロナ禍での取り組み:子どもたちの健康を守るために
私は議会では子どもたちの未来に関わる課題を中心に訴えています。コロナ禍では、特に子どもたちへのワクチン接種について慎重な対応が必要だと考え「子どもへの新型コロナワクチン接種における慎重な対応を求める意見書」を提出し、議会で可決されました。
コロナ騒動は長期に渡り人々を苦しめワクチン接種も半強制的に進められ、町民の80%以上が数回接種している状態でした。令和4年11月頃から世間では第8波で感染拡大されていると大きく報道され5歳から11歳の小児ワクチン接種に続き、生後半年から4歳児の乳幼児にまで「努力義務」が適用され接種が始まっていました。
世論の空気や同調圧力により、安全性に関わる情報が不十分なまま保護者が判断を迫られている状況は非常にまずいと思い、「子どもへの新型コロナワクチン接種における慎重な対応を求める意見書」を厚生労働大臣に提出することを決意し、喜界町議会に意見書を出しました。その頃、各地方で参政党所属議員が意見書を提出していましたが、ほとんどが否決されていたこともあり、最初は喜界町議会でも先輩議員から反対意見が多く、可決は難しい状態でした。
しかし、この意見書はワクチン接種に対して批判しているわけではなく、国民が判断できる情報と機会の提供を求めるものであり、「子や孫」の将来に関わる重要な意見書であることを各先輩議員に丁寧に説明と説得をしました。その結果、令和4年12月最終本会議で起立多数で可決されました。
5. 未来への希望:一人一人の力を繋げて
今後、新たなパンデミックがいつやってくるか分かりません。子どもたちの未来を守っていけるのは私たち大人がしっかり考え行動していくことだと思います。周りに流されたり、報道だけで判断したり、日々様々の情報が飛び交う世の中だからこそ、しっかり精査して取り組む必要があります。
地方が抱える問題の多くは地方だけでは解決できないことも多くありますが、地方だから「できること」はたくさんあると思います。その「できること」の一つが「自分たちで変えていく」気持ちだと私は思います。
一人一人の力は弱くても、その力を繋いでいけば必ず大きな力に変わります。子どもたちに夢と希望を与えられる喜界町であるためにも、一緒に考え、学び、助け合って、笑い合って、希望の光を灯していきたい。その一人一人の想いが必ず大きな輪になると私は信じています。
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どき かずき
Doki Kazuki
所属議会・職務
喜界町議会議員(鹿児島県)1期目
議選監査委員/総務文教常任委員/広報委員
経歴
平成18年兄弟デュオdokidokiで歌手デビュー。平成24年地元老人ホームで介護主任として勤務。令和2年IT企業Vitalizeで勤務。令和2年喜界町議会議員(令和2年~)。子どもたちの未来を見据えた「教育・健康・環境保全」の問題点を中心に議員活動を行う。37歳。
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