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2024.08.16

日本人のアイデンティティを涵養する教育の大切さ|おぎの あやか

「私は日本人です」この言葉を発する時、皆さんはどんな思いがありますか?
国際社会との対話、自分自身のアイデンティティの認識、家族との繋がり、日本文化や歴史への誇り、日本人としての帰属意識など個人の背景や経験によって一人ひとり違うと思います。
 
特に連綿と続く日本の歴史への認識は、日本人としてのアイデンティティに深く根付いています。
私が初めて日本の歴史教育に疑問を持ち、そんな事を考え始めたのは海外に出て外から日本を眺めた時でした。
 
縁あって大人になってから7年間過ごした台湾には学校の授業では習わなかった日本の歴史がありました。
 
今日は皆さんに台湾での話を共有したいと思います。
 
日本人のアイデンティティを涵養する教育の大切さ|おぎの あやか※令和5年12月 視察時に伺った宜蘭県議会棟(日本人設計)と議会棟裏に広がる中央公園
『竹風蘭雨(新竹の風・蘭陽の雨)』と呼ばれるくらい雨が多い土地だそうです。

 
🔳台湾各地に残る日本の歴史跡
日本統治時代の功績者として有名な八田ダムの八田與一氏以外にも、宜蘭県では長距離の堤防を築き氾濫する川の治水を行った西郷菊次郎氏(西郷隆盛の実子)が伝えられています。本人自ら現場に赴き湿地帯に長距離の堤防を築く事業は当時非常に苦心したと思われます。
 
現在の宜蘭平野の豊かな水を湛えた田園風景は菊次郎と宜蘭の先人たち双方の努力の功績であり、他にも道路整備等インフラの礎や生活様式から教育に至るまで日本統治時代が今でも色濃く影響を与えているとの話を宜蘭県庁の呉主任からお聞きしました。
 
また日本人はどんな山岳地帯にも小学校を作り教育の基盤を整えました。
 
険しい山々に隔てられた原住民が他の部族と会話する言語は日本語だったと聞きます。
 
台北の小学校を訪れた時に現地の先生との雑談の中で「子どもたちは活発でとても礼儀正しいですね。」と伝えると「私たちはよく子どもたちに日本人の話をします。日本人をお手本にしています。だって日本人はとても礼儀正しいでしょう?」との返事がありました。
 
今の私たちはお手本になるほど他者を敬い礼儀正しく生きているだろうか?と考えます。
 

🔳『村の守り神』になった日本人
皆様は台南で『村の守り神』として日本人が祀られているのをご存知ですか?
飛虎将軍廟(ひこしょうぐんびょう)には水戸出身のゼロ戦パイロット、杉浦茂峰さんが祀られています。
 
ある日出撃した杉浦さんの乗る戦闘機は台南の上空で撃墜され、火を噴き始めます。杉浦さんには二つの選択肢がありました。一つはパラシュートで脱出して自分の命を守ること。もう一つは、燃え盛る機体を村の上に落とさないようにどこか遠くまで運ぶことでした。
 
杉浦さんは瞬時に決断しました。村の人々の命を守るため、自らの命を犠牲にする道を選んだのです。彼は炎上する戦闘機と共に村の外れまで飛び、そこで壮絶な最期を遂げました。
 
この勇敢な行動に深く感銘を受けた村の人々は、戦後も杉浦さんのことを忘れませんでした。自分の命と引き換えに村を守ってくれた杉浦さんを『村の守り神』として大切に祀り続けています。
 
今も1日2回、朝は『君が代』夕方は『海ゆかば』が流れ、お線香の代わりにタバコが3本手向けられています。
 

(水戸市HPより)
 
地元の安慶小学校では飛虎将軍を讃える歌や教科書を作り、子どもたちに人を思いやる気持ちや、感謝する心を育てる教育を行なっています。
 
勇気ある強くて優しい日本人がたくさんいたからこそ、国は分かれても台湾の人は今でも日本を思ってくれているのだと思います。
 
そして問題なのは台湾の人たちは知っているのに、日本のメディアや教科書では取り上げられず、私たち日本人が自国の本当の歴史を知らないことです。
多くの日本人はまるで記憶喪失になっているようです。
 
日本人のアイデンティティを涵養する教育の大切さ|おぎの あやか(引用元:水戸市HP https://www.city.mito.lg.jp/page/1116.html
 
🔳国それぞれの愛国心
では日本の正しい歴史を繋いでいくために、私たちはどうすれば良いのでしょうか?
 
まずは、私たち大人が正しい真実の歴史を理解することが必要だと思います。自分たちの歴史や今の世界情勢など様々な事を正しく知り、それを子どもたちに伝えること。
 
そして時には、損な役回りや困難な道だとしても、信念を持って生きる背中を子どもたちに見せることではないでしょうか?
 
台湾の人に「Are you Chinese?」と聞くと多くの人が「No! I’m Taiwanese 」と答えます。台湾政治大学が台湾アイデンティティについての意識調査を毎年行っています。
折れ線グラフの緑色は『自分は台湾人である』と答える人の割合です。近年増加傾向にあります。
 
日本人のアイデンティティを涵養する教育の大切さ|おぎの あやか國立政治大學選舉研究中心-臺灣民眾臺灣人/中國人認同趨勢分佈
※クリックすると拡大表示されます

 
『学校の義務教育に台湾語の授業を復活させたから』『コロナ禍をうまくコントロールしていて、マスク在庫システム等で世界中から称賛されたから』『半導体などの経済活動が順調だから』など様々な意見がありますが、民進党政権も国民党政権も良い政治を行っていれば国民は自国にプライドを持ちしっかりとした愛国心が育まれるのだと思います。
 
🔳まとめ
「私は日本人です!」この誇り高い宣言を、次世代の子どもたちが胸を張って発することができる日本を作り上げること。それこそが私たち大人の使命だと考えます。
 
その基盤となるのは正しい歴史を知る教育です。
 
質の高い学びとなるよう環境を整えるのは政治に携わる私たちの責務です。私たち大人が国を愛し真摯に生きる姿勢を見せること。そうすることで、子どもたちは希望に満ちた日本の未来を描くことができるでしょう。
 
世界中どこに行っても日本人としての自信と誇りを胸に秘め、堂々と活躍できる。そんな故郷日本の実現に向けて今こそ行動を起こす時ではないでしょうか?
 
皆様も力強い一歩を共に踏み出してまいりましょう。
 

おぎの あやか
Ogino Ayaka
日本人のアイデンティティを涵養する教育の大切さ|おぎの あやか
所属議会
品川区議会議員(東京都)
 
経歴
星薬科大学薬学部卒業 某企業にて薬剤師業務に従事中
 
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